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坂道の向こうにある海 [books]

作中で、箱根駅伝を観戦するシーンが出てくる。

坂道の向こうにある海(椰月美智子 講談社)

坂道の向こうにある海

坂道の向こうにある海

  • 作者: 椰月 美智子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 単行本


初出は小説現代で、六話の連作短編。
文庫では『坂道の向こう』に改題されているもよう。
作者の住んでいる小田原を舞台にした、男女二人ずつの物語。
同じ介護施設にいた4人は二組の恋人だったが、一人ずつが浮気して、
浮気同士と、振られた同士が新たな恋人となっている。
女は転職し、男は同じ場所で働き続ける。

面倒臭い四角関係。
浮気した側は気まずく過ごし、振られた側はそれほど気にせずにいる。
それぞれの章でメインの人物が変わり、日常や内面を描く。
四人の家族も登場するが、人間関係はそれほど複雑化しない。

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残るは食欲 [books]

なんとか高級ガトーオショコラを食べ切って、ほっとしている。
食欲がないわけではない。
むしろ食べられないからこそ、欲望が募る。
せめて二次元の世界では美味しいものに浸りたい。


残るは食欲(阿川佐和子 新潮文庫)

残るは食欲 (新潮文庫)

残るは食欲 (新潮文庫)

  • 作者: 阿川 佐和子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/03/28
  • メディア: 文庫


ミカンがたっぷり載ったケーキらしきものの絵が目立つ表紙。
このカバー装画は荒井良二さん。
初出は「クロワッサン」の連載で、マガジンハウスで単行本化。
単行本には挿絵があったと、『あとがきのあとがき』に書いてある。
それも見てみたい。

一話あたり4ページ半ほどで短く、すぐ読める。
全部で39話と、あとがき二つ。
タイトル通り、食べ物に関する話がずらずら。
思い立ったら即行動で、子細にはこだわらない。
どこかで食べたものより、自分で作ったもののほうが多い。

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ローマの休日 [books]

年末年始に行きたいところは・・・ロ、ロンドンです。

ローマの休日(イアン・マクレラン・ハンター ジョン・ダイトン 
       池谷律代訳 ソニーマガジンズ)

ローマの休日

ローマの休日

  • 作者: イアン・マクレラン ハンター
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 単行本


オードリーの思い出に捧ぐ、という一文がある。
1953年公開の「ローマの休日」。
イアンが脚本賞を受賞したが、のちに、ダルトン・トランボの原案と判明・・・
と、訳者あとがきに書いてある。
これは脚本形式ではなく小説で、ノベライズといえばいいのかもしれない。
その辺の経緯など説明はなく、よくわからない来歴の本。
映画を細かく知っているわけではないが、パロディではなさそう。

ヨーロッパを歴訪する、さる国の若き王女アン、19歳。
常に寄り添う過保護な伯爵夫人、杓子定規な将軍や大使の扱いにうんざり。
最終地のローマで疲労や我慢が限界に達し、夜中に滞在中の大使館から逃亡。

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私のことはほっといてください [books]

以前、同じ作者の本を貸してもらったような記憶がある。
あまりよい評価はしなかった記憶もある。
しかし同じ友が、また貸してくれた。
記憶違いかもしれない、と思って読む。

私のことはほっといてください(北大路公子 PHP文芸文庫)

私のことはほっといてください (PHP文芸文庫)

私のことはほっといてください (PHP文芸文庫)

  • 作者: 北大路 公子
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/07/11
  • メディア: 文庫


初出案内も作者が書いているのか。月刊文庫『文蔵』の連載に、
「編集者に次の連載を催促されながら加筆・修正したものです」とある。
普通、ここにこんな皮肉めいた言葉はない。

28話のエッセイ集。
エッセイのはずだが、3分の1以上は妄想世界が書かれており、
小説のような雰囲気も漂っている。
ごく日常に起こる身近な話題だが、とにかくなんでもハイテンション。
その勢いに、しばしばたじろぐ文章。

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熱風12月号 [books]

友人に存在を教えられて以来、すっかりはまっている冊子。

熱風(株式会社スタジオジブリ)
DSC09866.JPG
(一緒に写り込んでいるものは無関係)
2017年12月号
スタジオジブリの好奇心とサブタイトルがある、ジブリの冊子。
通巻180号で、非売品。全国いくつかの書店で限定配布されている。
北海道では札幌紀伊国屋のみ。

大抵いつも対談形式の特集と、いくつかの連載と、書籍の紹介が少々。
鈴木敏夫さんがちらりと出てきたりはするものの、
ジブリ作品と直接関係のある話は、ほとんどない。
がっつり政治の話だったり、社会問題、環境がどうこうなどなど、
堅い真面目な話が多い。時折、アニメや映画に関する特集もある。

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納骨堂の奥に [books]

夜中に目が覚めるレベルに観念し
親知らずを葬り去ろうと出掛けると、
その手前の歯が怪しいとなり、全然違う話に。
痛みを葬るどころか、拡散している気がする。
容赦なく削られる音と振動で、骨を感じる。

納骨堂の奥に(シャーロット・マクラウド 浅羽莢子訳 創元推理文庫)

納骨堂の奥に (創元推理文庫)

納骨堂の奥に (創元推理文庫)

  • 作者: シャーロット・マクラウド
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1989/03/16
  • メディア: 文庫


シャンディ教授シリーズとほぼ交互に書かれたシリーズもの。
舞台はボストンの邸宅が並ぶ街で、若き人妻セーラがヒロイン。
多くの親類に囲まれ、親のような年齢の夫と、姑と暮らしている。
伯父の葬儀のため納骨堂の確認に行くと、そこに古い死体が残されている。

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アフターダーク [books]

夜になるとあちこち痛む。
この頃、歯まで痛み出した。
親知らずがこの期に及んで生えようとしているらしい。
痛みがひどくなったら抜きましょうという。
どのくらい、ひどくなるまで耐えるべきなのか。
夜の憂鬱さが増した。

アフターダーク(村上春樹 講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/16
  • メディア: ペーパーバック


カバー写真は稲越功一さん。存じ上げない。
カバーデザインは和田誠さん。え、和田誠さん?あの?

1章目、アナログ時計の絵が描いてあり、11時56分pmを指している。
 目にしているのは都市の姿だ。
という文から始まり、読者は世界に関与できない視点であると説明される。
作者とともに、『私たち』という存在で物語世界を眺める。

いつでも読者は視点でしかないが、こういう書き方をされるのは珍しい。
覗きの共犯者のような、秘密めいた空気が濃くなる。
まずはデニーズ店内。窓際に女の子がいる。

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透明約束 [books]

そうとは知らずに借りたが、これも外国に関わりのある一冊。

透明約束(川上健一 光文社)

透明約束

透明約束

  • 作者: 川上 健一
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/08/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


初出は小説宝石。何かしらカナダと関係がある10の短編集。
それぞれに関連はない読み切り。

『カナダ通り』高校三年間、片道1時間40分を徒歩で通学した女子。
通学路のカナダ通り途中にあるケーキ屋と親しくなり、その職業に惹かれる。
『夜間飛行』家族経営のネジ工場で、夫婦の夢はカナダへの旅。
『オーロラ爆発』会話のなかった母娘がオーロラツアーに出掛けて素直に。
『バンクーバーの雪だるま』ギター職人の恋人と別れを決意している女性が、
バンクーバーでは素直な気持ちになれると説得される。

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さまよえる未亡人たち [books]

さまよえる画家のフランスの次は、未亡人のスコットランド。

さまよえる未亡人たち(エリザベス・フェラーズ 中村有希訳 創元推理文庫)

さまよえる未亡人たち (創元推理文庫)

さまよえる未亡人たち (創元推理文庫)

  • 作者: エリザベス フェラーズ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 文庫


登場人物が2までないので油断した。
主人公は久々に英国に帰ってきた青年で、彼のスコットランドへの旅の話。
行きの飛行機で隣り合わせた中年女性に、意味深な言葉をかけられる。
主人公は一人、女性は4人グループで旅先に向かうが、
国有鉄道や船を乗り継いで向かったマル島のホテルまで一緒になってしまう。
丘陵に草花が生い茂るのどかな風景が描かれて旅気分が盛り上がる。

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夢巻 [books]

寝ていても寒くて、夢の中で冷蔵庫に閉じ込められたりする。
夢のない夢ばかり見る。

夢巻(田丸雅智 出版芸術社)

夢巻

夢巻

  • 作者: 田丸 雅智
  • 出版社/メーカー: 出版芸術社
  • 発売日: 2014/03/27
  • メディア: 単行本


初めて聞く出版社。豚のようなピンクの何かが浮かぶ街の表紙絵。
内側は鶯色の紙やら、半透明の紙やらが挟まれて凝っている。
装幀は山田祐基さん。
20のショートショート集。「星新一の流れを受け継ぐ」と帯広告にある。

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