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シュークリーム [books]

図書館放浪中に、立ち読みした本。
なぜここに?という文類棚に薄く挟まっていた。
食べ物タイトルには異様なセンサーが働く。

シュークリーム(小泉吉宏 幻冬舎)

シュークリーム

シュークリーム

  • 作者: 小泉 吉宏
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 単行本


絵本、である。

 大気のやわらかい夜に、駅の売店でシュークリームの箱づめセットを買った。

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少し変わった子あります [books]

少し変わった子になりたかった。
いまも。
変わった人への憧れは膨れるばかり。

少し変わった子あります(森博嗣 文藝春秋)

少し変わった子あります

少し変わった子あります

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本


表紙に銀色を使っている、雰囲気も少し変わった本。
初出は別冊文藝春秋の8話。
表題作から始まり、もう少し、ほんの少し、また少し、さらに少し、
ただ少し、あと少し、最後は『少し変わった子終わりました』。

主人公は大学の教官。
行方不明になっている後輩教官が通っていた妙な料理店に行ってみる。
毎回違う場所で、名もなき店の料理を名もなき女性と差し向かいで食べる。
いつも白い和装の女将が迎え、すべてを采配する。料理の説明もなし。
女性たちとは二度と会わないし、個人情報も伏せられる。
絶世の美女などではないが、皆食べ方が非常に美しい。
ただそれだけという風変わりなところに、主人公もハマっていく。

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オオブタクサの呪い [books]

シリーズ中の突然変異。

オオブタクサの呪い(シャーロット・マクラウド 高田惠子訳 創元推理文庫)

オオブタクサの呪い (創元推理文庫)

オオブタクサの呪い (創元推理文庫)

  • 作者: 高田 恵子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1990/12
  • メディア: 文庫


シャンディ教授シリーズ第五弾。
これも天野喜孝氏の表紙絵。アヒルの子のような白い可愛らしい動物が、
パイプから火を噴いて空を飛んでいる。眼下には赤い城が建っている。
アメリカに、城?と思いきや、舞台は英国。教授陣は出張中。

登場人物紹介が、まずおかしい。
ピーター・シャンディ・・・応用土壌学教授。あるいは吟唱詩人
ティモシー・エイムズ・・・同右。あるいは老師
ダニエル・ストット・・・・畜産学部の学部長。あるいは老師助手
あとにずらずら並ぶのは謎の人々で、騎士だの住込み魔女だのがいる。
さらに、誰々に感謝を込めてなどと普通はある部分に、妙なことが書いてある。

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド [books]

年明け一番に読んだ悩ましい上下巻。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上下(村上春樹 新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 文庫



世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 文庫


上巻冒頭に黒い紙に鉄筆で描いたような銀色の地図がある。
時計塔を中心に、図書館、人家、丘、運河、旧兵営、獣の土地などが広がる。
すぐにこれが「世界の終り」の地図だとわかる。
文章からそれらの位置関係は大体わかるし、そもそもどこに何があろうと
構わないともいえそうな場所だが、あればあったで楽しい。

「ハードボイルド・ワンダーランド」という、より現実味のある東京にいる私、
「世界の終り」という、謎のまちに来たばかりらしい僕。
二人の時間が交互に書かれ、『私』は3日間ほど、『僕』は秋から冬を過ごす。
『私』のほうが細かく書かれ、分量も多い。
彼らはまったく違う世界に生きているが、少しずつ共通項が増え、
やがて、世界の終りは『私』の心の核であるとわかる。

計算士、という特殊職業に就いている『私』は、とある研究者に呼ばれる。
その世界の権威であると後にわかる研究者は、奇妙なビルの奇妙な地下にいる。
ピンクの似合う太った孫娘に案内され、帰りに一角獣の頭骨をもらう。

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肉と衣のあいだに神は宿る [books]

文藝春秋ばかり読んでいるような・・・

肉と衣のあいだに神は宿る(松井雪子 文藝春秋)

肉と衣のあいだに神は宿る

肉と衣のあいだに神は宿る

  • 作者: 松井 雪子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/10/08
  • メディア: 単行本


婚活中のとんかつ屋の美人娘が主人公。
地元で有名な「さくさくかつ丼」の元祖の食堂には客がたくさんやってくる。
二代目の父、兄と姪、女性店員、近所の人々が主な登場人物。
客の好みの味噌汁をぴたっと当てて作る主人公は、皆の人気者である。
父の作るとんかつの中に、神様がいると信じている。

第一章では秋の婚活トレッキングに参加。
妹にぞっこんの兄は、首尾が気になって仕方がない。
第二章は、夏前に厨房のリフォームで一週間休業中。
父たちは旅行に出掛け、主人公は留守を守って記憶に思いを馳せる。

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鷺と雪 [books]

タイトルは冬っぽい。

鷺と雪(北村薫 文春文庫)

鷺と雪 (文春文庫)

鷺と雪 (文春文庫)

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/10/07
  • メディア: 文庫


ベッキーさんシリーズ終結巻。初出はオール読物。
最終話の表題作は直木賞受賞だそう。
単行本の表紙絵のほうが豪華でよかったが、軽い文庫を借りる。

一話目『不在の父』は梅雨時。
前作の計画犯罪は、謎を解いた後どうしたのか、1ミリも触れられない。
令嬢は兄と銀座の教文館で北原白秋の詩集を眺め、地下の冨士アイスでお茶。
夏休み近くなり、親しくしている侯爵家の娘の恋心を聞いたりと、優雅。
その遠縁の子爵家の次男が神隠しにあったという。

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猫が死体を連れてきた [books]

にゃーにゃー
猫の日。

猫が死体を連れてきた(シャーロット・マクラウド 高田惠子訳 創元推理文庫)

猫が死体を連れてきた【新版】 (創元推理文庫)

猫が死体を連れてきた【新版】 (創元推理文庫)

  • 作者: シャーロット・マクラウド
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: 文庫


タイトルに死体や殺人などズバリな言葉があるのは好みでない、が。
シャンディ教授シリーズ第四弾。
主人公夫妻の飼い猫ジェーンが活躍するかと思っていたら、違った。
さまざまな教授宅の掃除を請け負う、大家で家政婦の飼い猫エドモンド。
彼が、下宿人の名誉教授のかつらをくわえてくるところから始まる。

ほとんど厄介者だった名誉教授は、前夜の月例会に出席し、
その朽ちかけたクラブハウスの裏で死んでいるのが見つかる。
不審点を見出した家政婦が、シャンディを呼び出す。
一方、学長は選挙をめぐって仕組まれた罠を解く方法を考えろと迫る。
名誉教授の死に対してはそれほど心を動かされないものの、
選挙にも関わりがあるため、シャンディは管轄の警察署長と共に調査に乗り出す。
教授は予想外に高額な遺産を持っており、その相続人の一人である甥が
ちょうどやってきて大学の警備員となっている。

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玻璃の天 [books]

一日中雪が降らない、というのも久々な明るい日曜日。
週間天気は明日からまた毎日雪だるまがついている。
毎日毎日。
本ばかり読んでいる。

玻璃の天(北村薫 文藝春秋)

玻璃の天

玻璃の天

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本


初出はオール読物。令嬢と運転手が活躍する『街の灯』のつづき。
単に読み落としているのか、書かれている事象から自明なのか、
この本の帯広告には昭和八年、とある。前作は七年だったらしい。

第一話『幻の橋』は、六月。
戸隠山の朝の野鳥の声をラジオ初中継するのを、東京で聴く場面から始まる。
主人公の令嬢英子は後期生、女学院九年目の15歳。
学友の一人に、乙女心の相談を受ける。
銀行家の祖父は兄弟と昔の死亡偽装広告をめぐって決別しているが、
その相手方の孫と好き会う仲になってしまって、どうすべきかというもの。
祖父たちを説得して両家の仲も復させるのがよいとなる。
使用人の過去の恨みによって邪魔が入るが、それを阻止してうまくいく。

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街の灯 [books]

マイナス30℃を観測した地点があったらしい。
今日は稚内で流氷初日。網走早いのは観測史上初で、最速だとか。
札幌もマイナス10℃を下回り、そこそこ低温が続いた。
天気屋さんが、また言っていた。

寒さの底。

今季一番の寒さって先日言っていたと思ったら、今度は底だ。
次は?

街の灯(北村薫 文藝春秋)

街の灯 (本格ミステリ・マスターズ)

街の灯 (本格ミステリ・マスターズ)

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本


初出は別冊文藝春秋。本格ミステリ・マスターズというシリーズの一冊。
解説なのか、田中博氏の北村薫論があるが、なぜか全然別の短編の話。
さらに、田中氏との対談形式のインタビューが続く。
作者のそれまでの作品を取り上げつつ、小説に対する姿勢などが語られる。
作者が説明したらそれが当たり、というわけではない・・・
というあたりなど、賛同するのだが、読書の余韻はかき消えた。

本文の舞台は昭和初期の上流階級。女子学習院に通うお嬢様英子が主人公。
士族の出で、商事会社の社長の家であり爵位はない。
学友の伯爵家、侯爵家の令嬢たちと交流しており、大学生の兄がいる。

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ヴァイキング、ヴァイキング [books]

まるでアトラクションのごとく、高低差30センチほどの氷の溝がうねうねと
のたくっていた、危険極まりない横道が、平らにきれいになっていた。
タイヤがはまったら一巻の終わりという状況が改善されて、
もちろん人間も歩きやすくなった。
あれを機械で削ってくれた(多分)除雪隊員さんらの技術に脱帽。
夜中の地響きは気味が悪いけれども、感謝感謝。

ヴァイキング、ヴァイキング(シャーロット・マクラウド 高田惠子訳 創元推理文庫)

ヴァイキング、ヴァイキング (創元推理文庫)

ヴァイキング、ヴァイキング (創元推理文庫)

  • 作者: 高田 恵子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1989/05
  • メディア: 文庫


シャンディ教授シリーズ第三弾。
一、二弾は新装版だったが、図書館にあった三弾は1989年の初版本。
表紙の雰囲気がまるで違う。
新装版のカバーイラストも甘すぎないデザインで好みではあるが、
初版のイラストは天野喜孝さん。二度見した。あの、天野さん?
陰陽師や妖精シリーズは結構好きなイラストレーター、のはず。
ファイナルファンタジーのキャラデザインが有名らしいが、それは知らない。
意外なところで旧知の人に出会ったような、小さな興奮を覚える。

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