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あなたの明かりが消えること [books]

亡き人と近しい夏にぴったり・・・?

あなたの明かりが消えること(柴崎竜人 小学館文庫)

あなたの明かりが消えること (小学館文庫)

あなたの明かりが消えること (小学館文庫)

  • 作者: 柴崎 竜人
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/12/06
  • メディア: 文庫


漫画タッチの表紙絵で小学館ということに怯んだが、借りてよかった。
主な舞台は小料理屋で、その女将は若くして亡くなっている。
夫は、作品よりもまず度重なるスキャンダルで名が売れた、美形の画家。
ほとんど家におらず、各地で浮名を流しつつ絵を描いていた。
章ごとに主人公が変わり、亡き女将の関係者たちが過去から今を物語る。

一章は、現在店の手伝いをしている初老女性。元女将の二年後輩。
いじめられっ子で、結婚しても子が生まれず離婚され、遠い旅館で仲居に。
その旅館の庭の松を眺めているときに、客として来た画家と知り合う。
以来、密かに想いを寄せているが、画家のせいで仕事を追われ、
その妻に店の手伝いを乞われる。
彼女が死病を抱えていると画家に聞き、彼の妻に対する思いの深さも知る。

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花束に謎のリボン [books]

表紙の女性がひまわりを持っていたので、夏の話かと。

花束に謎のリボン(松尾由美 光文社文庫)

花束に謎のリボン (光文社文庫)

花束に謎のリボン (光文社文庫)

  • 作者: 松尾 由美
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/02/14
  • メディア: 文庫


初出は、「小説宝石」と「ジャーロ」の連作短編、七話。
都心の花屋で働く女性と、同棲している小説家の男性が主人公。
花屋に来た客について、それぞれの語りで話が展開されていく。

『カリフォルニア・ドリーミング』は、花束と不釣り合いなリボンを指定した客。
なぜその色を選んだのか、小説家の男があれこれ推理、妄想する。

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ねことじいちゃん3 [books]

弱音?愚痴?を吐いていたら、友人知人変人恩人、総勢2名が本を送ってくれた。
ありがたや。
実はこの本、既にちらっと読んでいましたなんて、言わないでおこう。

ねことじいちゃん3(ねこまき KADOKAWA)

ねことじいちゃん3 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

ねことじいちゃん3 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

  • 作者: ねこまき(ミューズワーク)
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/02/23
  • メディア: 単行本


内容を知っていても、ゆっくり何度でも読めるというのはやはり贅沢。
ねこと老人が住むまちの、コミックエッセイシリーズ三作目。

冒頭の4コマで、タマがのっしのっしと座布団に向かってくる。
すぐ横にある達磨ストーブ。「ついとらせんがね」とじいちゃんが一言。
にやけてしまう。

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三毛猫ホームズの夏 [books]

夏もあと何週間かで終わる、はず。

三毛猫ホームズの夏(赤川次郎 光文社文庫)

三毛猫ホームズの夏 (光文社文庫プレミアム)

三毛猫ホームズの夏 (光文社文庫プレミアム)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/07/12
  • メディア: ペーパーバック


岩合光昭さんの猫写真が表紙に使われている。もちろん三毛猫。
前足を揃えてこちらを見つめる賢そうな顔。
シリーズ46作目となっているが、既に発表されているものからの寄せ集め。

「三毛猫ホームズのバカンス」
(出展1987「三毛猫ホームズの運動会」シリーズ7)
海辺のリゾートホテルに夏になると毎年来ている家族。
年の離れた妻が夫の留守に若い男性客と浮気。
その後互いに再婚して再会。休暇で訪れた片山が刑事と知ると、
それぞれが自分は殺されると訴えてくる。
しかしプールに浮いていたのは、彼らを罠にはめた浮気相手の男。

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八月の路上に捨てる [books]

この数時間で猛烈に腫れてきた。
右目のまぶたが、勝手に半分ほど閉じてしまう、お岩さん状態。
痒くも痛くもないが、視界が狭くて不快。
8月に入って怪我ばかり。

八月の路上に捨てる(伊藤たかみ 文藝春秋)

八月の路上に捨てる

八月の路上に捨てる

  • 作者: 伊藤 たかみ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/08/26
  • メディア: 単行本


自動販売機に缶飲料を補充してまわる、ルートドライバーが主人公。
コンビを組んできて、八月一杯でトラックを降りて異動する女性と、
最後の一日を走りつつ会話を重ねる物語。

子持ちで離婚経験のある先輩女性は男勝りで、年下の主人公にあれこれ言う。
主人公もまた、妻との離婚を決めて翌日届けを出す予定。
大学時代、互いの夢に惹かれ合い結婚したはいいが、現実は厳しく、
思いがすれ違っていく。その過程を思い出しながら話が進む。

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ごはんのおとも [books]

左手と右足の親指を負傷した。
手は、さくっと切って、かっこよく赤い線がついている。
足は割と深くえぐいことになって、歩くのもままならない。
小さな怪我の地味な痛みで、もはや何をするのも憂鬱。
大人しくひたすら本を読んでいる。

全然関係ないが、以前図書館で本探しに倦んで読んだ本。
なんだかんだでいつも本に助けられる。

ごはんのおとも(たな 実業之日本社)

ごはんのおとも

ごはんのおとも

  • 作者: たな
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/02/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


帯広告に「もたいまさこさん、微笑」と書いてあるのがまずうまい。
漫画だが料理エッセイの棚に入っていた。
著者の紹介として「大阪府出身 米と豆と夏が好き」とだけ書いてある。
短編連作で、登場人物たちはだんだん関りを持っていく。

1「きみとのであいは、」
冒頭に博多通りもんが出てきて嬉しい。
ぽっちゃり独身男は、スーパーでぶつかった女性が見ていた雑誌にあった
黄身のしょう油漬けを作り、家に帰ってごはんにのせて、至福のひととき。

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どうぶつたちの贈り物 [books]

何を読んでも、ぴんとこない。
読書スランプ中。
子どもらは夏休みに入ったときく。
読書感想文という宿題は、今もあるのだろうか。
見た目は子どもっぽいが、内容はそうでもなかったこちら。

どうぶつたちの贈り物(小川洋子ほか PHP研究所)

どうぶつたちの贈り物

どうぶつたちの贈り物

  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2016/01/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


名前に動物が隠れている作家たちのアンソロジー。
作中にそれぞれの動物を登場させている。

東川篤哉『馬の耳に殺人』
房総半島の田舎町で、乗馬クラブの人間の死体が発見される。
深夜に馬に乗っていた目撃情報もあり、落とされた事故とされそうになる。
近所の牧場の女子高生も現場に出くわし事情を聞かれる。
と、そこで飼っている馬が喋り出し、その推理で殺人事件として解決する。

関西弁を喋る馬といい、聞き込みの巡査といい、何やらノリが軽い。
浮気が原因の痴話殺人で、面白おかしくちゃっちゃと書いたという雰囲気。

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こころのつづき [books]

これも、亡き人の存在感が強い。

こころのつづき(森浩美 角川文庫)

こころのつづき (角川文庫)

こころのつづき (角川文庫)

  • 作者: 森 浩美
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/12/25
  • メディア: 文庫


「野生時代」と「本の旅人」に連載された8話の短編集。
それぞれ少しずつ何らかの繋がりがあるらしいが、相互関係はない。

一話目『ひかりのひみつ』
結婚を機に、母親から死んだと聞かされていた実の父に会いに行く娘の話。
母の再婚相手の義父が気に入らず、もやもやしている。
話を聞き、母親は男の将来を思って身を引いていたことがわかる。
娘は名を明かさず、軽井沢でホテル社長になっている男と式の予行演習をする。

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レモンタルト [books]

暑い時は酸っぱいものでさっぱりしたい。
柑橘類は加工せず、生そのままがいいけれど。

レモンタルト(長野まゆみ 講談社)

レモンタルト

レモンタルト

  • 作者: 長野 まゆみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/10/27
  • メディア: 単行本


青少年の話を書く作家という勝手なイメージがあったのを覆された。
初出は小説現代の連作短編。
姉夫婦が建てた二世帯住宅に住んでいる二十代の男が主人公。
姉は若く亡くなり、三十代前半の義兄は再婚もせずそのまま暮らしている。

美形で不愛想だが優しい義兄を、主人公は随分前から好いている。
亡き父を求めての甘えや、人としての敬いもあるが、
単純に恋い慕う気持ちもあるらしいと、だんだんわかってくる。
そうして、どうやら全体に同性愛者たちの頻出する話だと気付く。


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建てて、いい? [books]

集合住宅の次は、一軒家。


建てて、いい?(中島たい子 講談社)

建てて、いい?

建てて、いい?

  • 作者: 中島 たい子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/06
  • メディア: 単行本


初出は「群像」。
三十代独身女性が、アパート階段から転げ落ち、心機一転を心に誓う。
従妹の運営する輸入品通販会社で働くが、センスが人と違う。
行動派の従妹の主導で、まずは恋人探しからとなるが、気乗りせず、
建築家と出会い、家を建てたいと思うように。

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