So-net無料ブログ作成

新・御宿かわせみ [books]

脳はすっかり明治時代に行ってしまった。

新・御宿かわせみ(平岩弓枝 文春文庫)

新・御宿かわせみ (文春文庫)

新・御宿かわせみ (文春文庫)

  • 作者: 平岩 弓枝
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: 文庫


随分前にはまって読んでいた御宿かわせみシリーズ。
最後まで読んだかどうだか、覚えていない。

新シリーズの舞台は、明治時代になったばかりの永代橋近く、大川端町。
小さな旅宿「かわせみ」に、五年半の英国留学から戻った麻太郎。
宿の若主人の東吾は行方不明となっており、美人妻のるいは健在。
麻太郎は友人の源太郎を訪ねて、久々の再会の喜びも束の間、
幼馴染の花世が駆け込んできて、居留地の事件の探索に駆り出される。

と、20ページほど読んで、人間関係がチンプンカンプン。

続きを読む


nice!(0) 

漂砂のうたう [books]

旅ブログのほうで、根津の記事を出している時に偶然見つけて読んだ。

漂砂のうたう(木内昇 集英社)

漂砂のうたう

漂砂のうたう

  • 作者: 木内 昇
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/09/24
  • メディア: ハードカバー


明治の根津遊郭を舞台にした物語。
第144回、平成23年の直木賞受賞作らしい。
中見世の美仙楼で、武家出身という過去を偽り立番を務める定九郎が主人公。
玄関口の妓夫台に座り、客を引いて揚代を掛け合う役の二番手。
格上の妓夫太郎は血も涙もないような冷静沈着なやり手の男。
客を見て敵娼を差配する遣手の女は、無害な定九郎を目にかけている。


 根津の町はちょうど、周囲を小高い丘に囲まれたすり鉢の底の部分にあたる。低窪のうえに、不忍池に注ぎ込む藍染川が町を縫っているせいか、秋も終わろうというこの時季になっても肌に絡みつく湿気が消えない。

続きを読む


nice!(0) 

美食探偵 [books]

昔読んだような気がする、と思いながら、借りた。
1Q84の合間に流し読み。

美食探偵(火坂雅志 角川文庫)

美食探偵 (角川文庫)

美食探偵 (角川文庫)

  • 作者: 火坂 雅志
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/12/25
  • メディア: 文庫


季刊歴史ピープルで連作発表され、2003年に講談社文庫として刊行。
平成二十年に角川文庫初版。なぜ年号表記を統一しないのか。
全五話、明治後期の虚実混じった物語。

『海から来た女』
明治31年、大磯ステーションに主人公が降り立つ。
村井弦斎。報知新聞編集長を経て小説家のグルメな文士。
のちに大ベストセラーになる『食道楽』を執筆中。

続きを読む


nice!(0) 

1Q84 BOOK3 [books]

意外とあっさり読み終わった。

1Q84 BOOK3〈10月-12月〉(村上春樹 新潮文庫)

1Q84〈BOOK3〉10月‐12月〈前編〉 (新潮文庫)

1Q84〈BOOK3〉10月‐12月〈前編〉 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/05/28
  • メディア: ペーパーバック



1Q84〈BOOK3〉10月‐12月〈後編〉 (新潮文庫)

1Q84〈BOOK3〉10月‐12月〈後編〉 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/05/28
  • メディア: ペーパーバック


表紙には、USHIKAWAとMOONSの文字がある。
意外な名前と思ったら、この巻から突然、牛河視点の章が追加されていた。
天吾に胡散臭い話を持ってくる、奇妙な外観の男。
彼はどうやら私立探偵のようなことをしており、宗教団体から依頼を受けている。
リーダーを殺害したと思われる青豆の行方を探すことが、彼の目下の仕事だが、
過去を調べていくうちに、彼女と天吾との繋がりを発見する。

青豆は意識のどこかで天吾の声を聞き、死ぬのをやめていた。
そして彼が目の前の公園に来るのを待つと決め、当初の計画変更を申し出る。
一切の面倒を見ている老婦人と、その腹心のタマルは年内一杯を期限に定める。
注意深くあるように、孤独は人をむしばむからと、忠告するタマル。
ひとりぼっちではあるが、孤独ではないと青豆はこたえる。

続きを読む


nice!(1) 

1Q84 BOOK2 [books]

割と最近の作品だと思っていたが、意外と時が経っていた。

1Q84 BOOK2〈7月-9月〉(村上春樹 新潮文庫)

1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/04/27
  • メディア: ペーパーバック



1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/04/27
  • メディア: ペーパーバック


また、左右が繋がらないヒエロニムス・ボスの絵がある。
その上に、タマルとふかえりの名がローマ字で書かれている。

青豆に殺しの依頼をするパトロンのような老婦人の、用心棒がタマル。
寡黙で無駄がなく信頼のおける男だが、飼い犬が無残に殺されて静かに憤る。
保護した少女が消えてしまって、老婦人も心をかき乱されている。
そうして、謎の宗教団体のリーダー抹殺計画は加速して進められることに。
青豆は、その仕事を終えると、全てを捨てて新たな人生を歩むと決める。

一方の天吾は、何やら裏事情を一通り知っているらしい団体と接触される。
いけすかない担当の男から持ち掛けられる話は胡散臭く、拒絶するがしつこい。
何かに導かれるように、ずっと連絡を取らなかった父親に会いに行く。

続きを読む


nice!(0) 

1Q84 BOOK1 [books]

今夜は皆既月食。
ついさっき、外に出てみたら怪奇な赤銅色の丸い月が浮かんでいた。
寒さも忘れて数分、立ちすくんだ。

のろのろと読んでいた長編の鍵も月にある。

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉(村上春樹 新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/03/28
  • メディア: ペーパーバック



1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/03/28
  • メディア: ペーパーバック


前後編二冊に分かれている文庫。
ヒエロニムス・ボス「快楽の園」が表紙に一部使われている。
隣り合った部分だが、本を並べても絵が繋がらない。
前編にはAOMAME、後編にはTENGOと、主人公の名がある。
Qと書かれただけの単行本より面白味がある。

まったく事前知識なく、単にパラレルワールドの空想話を想像していた。
外れてはいないが、予想よりずっと現実的で生臭い展開に面食らう。
二人の主人公の話が交互に書かれ、この書き方は春樹作品によくある。

青豆はクールな顔立ちの女性で、スポーツクラブのインストラクター。
謎の富裕老婦人を手伝って、極悪人を秘密裏に殺している。
両親はとある宗教を信仰し、その呪縛から一人で逃れてきた。
自由を求めていたはずなのに、結局は禁欲的な生活を送っている。
特定の恋人はおらず、時々バーなどで男を求める。

続きを読む


nice!(0) 

本屋さんのアンソロジー [books]

長編ものを読みながら、合間に選ぶ本は、アンソロジーが多い。
一人の作家に染まり過ぎないように。
何も読まない、という選択肢はない。

本屋さんのアンソロジー(大崎梢ほか 光文社文庫)

本屋さんのアンソロジー (光文社文庫)

本屋さんのアンソロジー (光文社文庫)

  • 作者: 大崎 梢
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/08/07
  • メディア: 文庫


大崎梢リクエスト!で、新刊書店をテーマに書かれた10人の短編集。
初出は小説宝石。以前読んだ、坂木司リクエストの和菓子と同じシリーズ。

有栖川有栖「本と謎の日々」
県下チェーンの華谷堂書店の女子アルバイトが主人公。
癖のある客の小さな謎を、店長がほいほい解いていく。

続きを読む


nice!(0) 

ひんやりと、甘味 [books]

寒波到来で、顔面凍傷になりそうな風が吹きすさぶ。
もこもこの格好で、ストーブの前に陣取って、ぬくぬくと食べたいものは、
アイスクリーム。

ひんやりと、甘味(河出書房新社)

ひんやりと、甘味 (おいしい文藝)

ひんやりと、甘味 (おいしい文藝)

  • 作者: 阿川 佐和子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2015/07/08
  • メディア: 単行本


いかにも涼し気な蜜豆の表紙絵。
おいしい文藝、と銘打たれたアンソロジーエッセイ集。
41人の作家の著書や寄稿からテーマに沿うものが選ばれている。
河出書房以外の出版社から出ているものがほとんど。
この本のために書かれたわけではないのに、文の長さはほぼ同じ。
似た食べ物を並べて掲載しているため、読み比べが容易。
色々と親切な本。

浅田次郎さんの「しろくま綺譚」から始まる。
自分も現地でまた食べたいと思っている、鹿児島の練乳果物氷の話。
南伸坊さんなど、昔ながらの氷水を懐かしむ人も多い。
江國香織さんはスイカシェイクという変わり種で、読者を煙に巻く。

そして、この本の3分の1はアイスクリーム。

続きを読む


nice!(0) 

窓辺の老人 [books]

妙に暖かい日が続いて、気味が悪い。
大寒波や大雪が襲ってくる前触れかと疑ってしまう。
いつもと違うことには何かしらの裏がある、というのが推理小説の定石。

窓辺の老人(マージェリー・アリンガム 猪俣美江子訳 創元推理文庫)

窓辺の老人 (キャンピオン氏の事件簿1) (創元推理文庫)

窓辺の老人 (キャンピオン氏の事件簿1) (創元推理文庫)

  • 作者: マージェリー・アリンガム
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/10/12
  • メディア: 文庫


キャンピオン氏の事件簿1とあるとおり、警察ではない氏の推理物語。
探偵らしいが、明確な依頼を受けて動くホームズタイプではない。
出掛けた先や知人の話から、事件性を嗅ぎ取り、知人の警視に協力を仰ぐ。
ポアロのような尊大な態度もなく、青白い若者という頼りない雰囲気。
発言も慎み深く、警視以外に特定の相棒はいない。

7話の短編と、作者エッセイが加えられている。
舞台は主にロンドン。

続きを読む


nice!(0) 

女のいない男たち [books]

明日1月12日は春樹さんの誕生日だそう。
1949年生まれ。
まだまだこれからも、読者の脳をかき乱していただきたい。

女のいない男たち(村上春樹 文藝春秋)

女のいない男たち

女のいない男たち

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/04/18
  • メディア: 単行本


BARの前に、灰色の猫のようなものが描かれている表紙。
初出は文藝春秋が4編、MONKEYが1編と、書き下ろし1編の短編集。
本人曰く「業務報告」的なまえがきがついている。

『ドライブ・マイ・カー』
必要に迫られて女性ドライバーを雇った俳優。
女優だった亡き妻が、他の俳優と寝ていたことなどを、無口なドライバーに話す。
みんな、多かれ少なかれ演技をして生きている。

『イエスタデイ』
田園調布出身で完璧な関西弁を習得した友人との思い出話。
その幼馴染で恋人のような女性と付き合ってほしいといわれ、困惑する。
あえて何かを突き放すことで成長しようとしているという。

続きを読む


nice!(0)