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日曜哲学クラブ [books]

タイトルに惹かれて借りたものの・・・

日曜哲学クラブ(アレグザンダー・マコール・スミス 柳沢由実子訳 創元推理文庫)

日曜哲学クラブ (創元推理文庫)

日曜哲学クラブ (創元推理文庫)

  • 作者: アレグザンダー・マコール・スミス
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/08/20
  • メディア: 文庫


スコットランドの古都エディンバラに住む、知的で好奇心旺盛な女性哲学者。
という主人公の話とあって、ミス・マープルのようなものを想像した。
全然違う。

劇場ホールの天井桟敷から落下する男性を目撃した主人公。
事故死と片付けられそうだったが、何か違和感をもち、真相を得ようとする。
犠牲者のフラットメートから始め、勤め先で不正を見つけたらしいと聞き、
その会社関係者に会い、不審な女性に目星をつけるが、
最終的には振出しに戻り、フラットメートの起こした事故だったとわかる。

目が点になる結末に至るまでに、主人公のかつての恋人の思い出や、
姪の不誠実な婚約者に対する思いや、姪の元恋人との関りが描かれるが、
嫌なくらい論理的で、まったくロマンティックではない。
絵画や音楽、人生観やマナー論など、哲学者らしくあれこれ考えて、
通いの家政婦と意見を交わしたりもしているあたりはポアロに似ている。

社会的責任感と好奇心に揺り動かされる、頑固で頭でっかちの女性。
この主人公のどこに魅力を感じたらよいのか、最後まで分からない。
脇役たちも、姪は幼く、男たちは優しすぎ、誰にもユーモアがない。
インサイダー取引など、細かい話には興味を保てない。
近い人間の周囲を動き回っているだけで、推理どうこうでもない。

地名などは頻出しているものの、エディンバラの街を思い浮かべるには乏しい。
恋愛小説、推理小説、紀行文、どんな要素からみても中途半端。
哲学書として読めばいいのかもしれないが、それには雑事が多すぎる。
こんなに徹頭徹尾、集中できない本も珍しい。
星1つ。

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