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君の名は。 [etc...]

レアード選手、よくやった!えらい!2ラン勝ち越し!
8回裏。よし。このままいってください。頼む。

と、野球実況を聞きながら、K氏に捧ぐ。
推薦してもらった映画について。

君の名は。
原作・脚本・監督:新海誠
作画監督:安藤雅司
2016年8月26日公開

公開から二か月経っても、あちこちで一日に何度も上映されている。
大きなスクリーンだったが客席はガラガラ。寒々しく鑑賞。
終盤、号泣していました。
後ろの女の子が。


なぜ泣いているのか、理解不能で呆気にとられる。
え、ここが感動シーンですか?
自分、何か見落としたのか?

つまらなかった、観て損をした、とはいわない。
K氏のいうとおり情景描写は非常に細かく、映画館で観る意味があった。
下から目線の構図で室内を広くみせたり、俯瞰で見渡したり、画面に奥行きがある。
崖に沿った道を自転車で通る高校生、というのはコクリコ坂そっくりだし、
都会の坂道の階段では耳をすませばを・・・と、ジブリの恋愛系を思い出す。
行動範囲の限られる子どもたちの、人生に対するもどかしさがある。

ただ、のほほんと見守るようにはできていない。
常に置いてきぼりを食っていた。

田舎に住む女子と、東京に住む男子が、心だけ入れ替わってしまう。
まったく見ず知らずの他人。性別も生活環境も全く違う。
それはもう、ちょっとおかしいどころではあるまい。
が、周囲は恐ろしく寛容で、それが週に2,3回ペースで一か月続く。
互いにスマホで日記をつけて情報を共有するとなっているものの、
うまくいきすぎだろう?
でもまあ、フィクションですからね、はいはい、と。

ある日を境に、入れ替わりが一切なくなる。
そこで二人は互いの恋心を認識したようだが、唐突過ぎる。
女子は都会に憧れ、家庭環境に不満を持っているが、恋人がほしいとは思っていない。
男子はバイト先の先輩に好意を持っているが、日々にそれほど不満はない。
置かれている状況について男子の方はほぼ描かれず感情移入できない。
なぜこの二人が入れ替わったのかも謎のまま、恋に落ちられても・・・。

しかしとにかく、女子に会いに男子は旅に出るが、電話は通じず連絡が取れない。
いやいや、今更ですか?スマホを駆使する現代っ子が、日記だけだったのか?
運良くヒントを得るが、その町は天災被害で3年前になくなっていた。
ここで、二人は時間もずれた入れ替わりをしていたことが判明する。
おいおい・・・。一か月もあれば気付くだろう?

天災から救いたいと、男子は思い出の場所に出向く。
そのうちに、日記は勝手に消えて相手の名前を思い出せなくなっていく。
ただ、大事な人がいるという記憶だけがぼんやり残る。なぜ?
伝統工芸の組紐がカギで、この世には時空のねじれが存在するようなことをいう。
タイムトリップとパラレルワールド。さあ、どんどん混乱する。

巫女でもある女子は、男子の夢を通して、この町の危機を知る。
自分は危機を回避させるべく、他人と入れ替わる運命にあると悟る。
すごい、もう何が何だかわからない。
誰ぞ彼時に出会う浪漫を経て、女子は毛嫌いしていた父とも対面するなど奔走する。

で、最後は就活中の男子と、東京に住んでいるらしい女子が奇跡的に出会う。
名前はわからないけれど、大事な人だとお互いに知っているという異様な状態。
どうやら町は天災から救われたようだが、その過程はすべて割愛される。
何それ?結局男子の存在は意味があったのか?女子の父や祖母はどうなったのか?
死亡記事はなんだったのか。どこからが夢でどこから現実でどこがいつなのか。
理解力溢れる先輩や友人たちとの関係性も希薄なまま、恋愛と英雄を仕立て、
物語はハッピーエンドのようだが、こちらは疑問を抱えたまま終わり、呆然とする。

多数の要素を盛り込みすぎ。欲張りすぎ。
入れ替わりの面白さも、青少年の悩みも、天災からの危機一髪も、
それぞれ表面的に絡むだけ。難解=掘りが深い、わけではない。
何度も観れば気付くような何かがあるのかもしれないが、それ前提にされても困る。
映画館で修行や研究をしたいわけではない。娯楽なんだから。
いっそ、女子目線のみの進行にしてくれたら、もう少し楽しめたような気もする。

これが大ヒットするのだから、現代人はこういう同時多発設定が好きなのか。
スマホも持っていないようなアナログ人間には理解できないのか。
K氏、ごめんなさいこんな感想しかひねり出せませんでした。


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